多くの研究者によれば、1.歯内療法を行なった歯牙で、2.「歯の土台=支台築造」に金属を使用し 3. 10年から15年ほどすると多くの症例で歯根破折を起こす、とされています。このような現象に限局して「歯根破折」と呼んでいます。メカニズムとしては「根管内の起始点から亀裂が伝播し歯根表面に至った瞬間に歯根破折」ということになります。
ただ来院される患者様方の中にはこの定義に当てはまらない症例がたくさんあります。歯内療法も受けていない生活歯、大きな修復処置も受けていないにも関わらず割れている症例です。「寝ている間に噛み割って」しまった、「ボールがぶつかって」折れてしまったなどの、外傷によって歯冠、歯根破折を起こした症例です。歯根破折が根管内から生じるのに対して、外傷歯は根管外側、歯冠外側から亀裂が入り、瞬時に歯髄側に達するのが特徴です。
破折に至るメカニズムが異なるために、本来は「歯根破折の専門医院」では外傷を扱いません。
しかし外傷でも、根管内から亀裂が発生する症例についても、患者様にとっては「歯が割れた、歯の根が割れた」ことになりますので、長谷川歯科診療所では、原因に関係なく治療いたします。
お困りの節はご予約ださい。