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自家歯牙移植専門外来のおしらせ 20年間以上冷凍保存もできます

ご自身の歯牙を失われた場合の補綴(ほてつ=歯のないところに歯を入れる治療)の方法としては義歯(ぎし=入れ歯)、ブリッジ、インプラントの3つが選択肢となります。1本欠損の場合、義歯を入れるとクラスプ(入れ歯を止めるバネ)により「歯がグラグラ」になりやがて脱落しますし、ブリッジにする場合は「なんでもない健康な歯」を大量に削る必要があります。1本欠損の場合ならば「インプラントを入れればそれで終了」です。歯がグラグラになる心配もありませんし、健康な歯を削る必要もありません。

ただし(一部の方に限られますが)補綴の方法として、「自家歯牙移植」があります。ご自身の「親知らず」や「矯正上必要な便宜抜歯」があれば、これを欠損部に移植することができます。当院では年間に数十本の移植をしており、良い成績を収めています。

最近の技術進歩により、CT撮影により移植する歯のレプリカモデルを作り、移植する場所に適切な大きさ、形状の穴を掘るようなことができるようになっています。これにより移植する歯の「歯根膜」を余計に傷つけることなく移植の成功率を上げることができるようになりました。健康で、大きな虫歯や感染のない歯があれば移植の対象になりますし、「今」移植の必要がなければ数十年にわたって冷凍保存することもできます。

当院はティースバンク(歯の銀行:広島大学発のベンチャー企業)の指定医院です。「矯正治療で抜歯と診断された歯牙」を数年後に「別の場所」に移植したい、「抜歯をして、骨の治療が終了した後に再び同じ場所に戻したい」など数年、数か月後に再植ができると有利な症例はたくさんあります。この時の保存場所としてティースバンクを利用しています。現在抜歯後の歯牙を「最長20年間以上」保存することができます。健康で、大きな虫歯や感染のない歯を捨てる必要はありません。再び必要となれば銀行から歯牙を取り寄せて移植をいたします。

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