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光学印象の正確性について

長谷川歯科診療所では、2018年から光学印象を採用しています。従来は「印象材」(粘土のようなペースト)で、印象=歯の型を取っていました。光学印象は、印象材を使わずにカメラで口腔内や歯を撮影して「三角測量」の要領で画面上で歯の形を再現する方法です。コンピュータ画面上で補綴物を設計し、このデータを工作機械に出力し自動的にセラミックの塊から補綴物を削り出します。

補綴物の精度という点で、日本歯科理工学会の立場では1.従来型の金属鋳造補綴物、2.工作機械で削り出したワックスパターンを鋳造した補綴物、3.光学印象によるデータを出力して、工作機械でセラミックスから削り出した補綴物、1.2.3.の順で精度が高いとしてきました。ただし、審美領域(正面から見える部位)に、金属鋳造補綴物を使うことは現在ではありません。したがって、長谷川歯科診療所では審美材料であるセラミックスを削り出すことが現在の最高精度の補綴物製作方法の一つと考えています。補綴物の精度が高いことにより、二次齲蝕(寸法精度の低い補綴物を入れた為に隙間から起こる虫歯)を防ぐことができます。長期にわたり、口腔機能を維持することができます。

2018年の光学印象採用から数百例の補綴物を装着してきました。95%以上が無調整で接着でき、残りも噛み合わせのわずかな調整のみで機能しています。ジルコニア(金属酸化物セラミック)の強度も大変にすぐれ、破折もほぼ皆無です。また審美性にも優れた半透明ジルコニアを採用していますので、極めて美しい修復が行えます。

今後も新しい機材を積極的に取り入れ、患者様がたの口腔機能が回復し、長期にわたり維持できるように努めてまいります。

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