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歯根破折

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歯根破折(しこんはせつ)とは歯の根に、
縦のひびが入ったり割れたりした状態のことをいいます。

これらが口の中の細菌の通り道になって、歯ぐきの下で歯を支えている骨がどんどん無くなる現象が歯根破折の「正体」です。このような状態が続けば歯がグラグラになりやがて脱落、上顎では上顎洞炎(蓄膿症)の原因ともなります。基本的な治療は「破折線」を封鎖して細菌が侵入しなくなる状態を作ることです。
かつては歯根破折=抜歯でしたが今では多くの研究が進み
歯根破折した歯牙を延命できます。
ご自身の歯を少しでも残したい方はぜひこのホームページをご覧下さい。

歯根破折イメージ

当院では、歯根破折に対する診断を
以下のように行っています。

  • アイコン問診、肉眼による
    観察
  • アイコンプローブ値による
    観察
  • アイコンレントゲン
    撮影
  • アイコンCT撮影観察
  • アイコン顕微鏡、肉眼による
    確定診断

歯根破折の原因

Cause

咬合・ブラキシズム・医源生誘因イメージ咬合・ブラキシズム・医源生誘因イメージ

1.咬合=かみ合わせの不調和

上手く噛めないような補綴物(クラウン、インレーなどの)が長期的に入っているような場合、噛み合わせを狂わせます。
また矯正治療終了直後のように、十分に咬合調整されていない=咬耗していない状態でも噛み合わせがきつくなり、歯牙の破折を生じることが実際にあります。
また受け口、顔面非対称のような、顎の位置が上下、左右でずれているような場合には、
理論的にありえない噛み合わせの状態で噛んでいるので、ご自身の噛み合わせ自体が原因で歯を噛み割る症例があります。
また「片側」ばかりで噛むような癖のある方は長い期間に「反対側の歯」に様々な不具合が生じて、これらの破折を招くことがあります。

2.ブラキシズム

日中、夜間を問わず行う「噛み締めや、歯ぎしり、きしませる、これらの混合型」などを「ブラキシズム」と呼んでいます。
これらのうち「強い噛みしめ」が歯根破折に直結すると考えています。 就寝中に「ご自身で歯を噛み割って」来院される患者様もよくいらっしゃいます。
また常に上下の歯を接触させる現象をTCH(Tooth Contacting Habit歯の接触癖)と呼びます。弱く接触していても20時間以上の長時間にわたることがあるので歯にとっては大きな負担になります。

3.医原性誘引

虫歯の治療で装着したインレーの形が歯を楔(くさび)のように割る形状の場合には歯が真っ二つに割れることもあります。
特に根の治療(歯内療法)中にリーマー、ファイルという刃物により根管内壁にヒビが入る事が分かっています。
この微小なヒビから亀裂が次第に伝播して最終的に歯根表面に達したときに、歯根破折が起こることが実験的に分かっています。
さらに健全な歯質を削り過ぎ、歯牙自体が弱くなることでも破折すると考えています。
また歯内療法後に金属製の土台(ポスト、コア)を装着すれば、これも楔(くさび)の役割をしますし、歯牙が「たわむ」ときに金属の土台の先端に応力集中してここから歯根破折することもわかっています。


自己歯牙移植専門外来

Implantation

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通常インプラント治療の対象になる欠損部に対して、ご自身の歯牙を移植する処置を専門にいたします。移植の対象になる歯牙は「親知らず」や、「矯正治療で抜歯と診断された歯牙」を用います。あらかじめCT撮影して歯牙の大きさを計測し、ご自身の顎の必要な場所に移植をいたします。難しい症例では歯牙のレプリカモデルを製作して、シミュレーションを行います。最終的に根の治療や、形を合わせるためのクラウンなどが必要な場合がありますが、金属インプラントとは異なりご自身の歯牙が復活します。

ティースバンク(歯の銀行)での長期保存 —最長20年以上—

当院はティースバンク(歯の銀行:広島大学発のベンチャー企業)の指定医院です。「矯正治療で抜歯と診断された歯牙」を数年後に「別の場所」に移植したい、「抜歯をして、骨の治療が終了した後に再び同じ場所に戻したい」など数か月、数年後に再植ができると有利な症例はたくさんあります。この時の保存場所としてティースバンクを利用しています。現在抜歯後の歯牙を「最長20年間以上」保存することができます。健康で、大きな虫歯や感染のない歯を捨てる必要はありません。再び必要となれば銀行から歯牙を取り寄せて移植をいたします。


難しい歯内療法

Difficult

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他医院で根の治療を何回もしたが、なかなか治らない、何回も歯肉が腫れる、他医院で治療中に根に穴をあけられたといった難しい症例を専門に治療します。外科的に(外科的歯内療法)治療をした方が、歯を残せる可能性も高い場合があります。また「歯根破折」の原因である歯内療法中の根管壁に入る「ひび」の発生を抑えることができる特殊な器具も使用しており、将来起こるであろう歯根破折の発生を防ぐことができます。


噛み締め、食いしばり専門外来

Clench

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当院では、歯根破折の原因の一つとして、「夜間の噛み締め、食いしばり」に注目しています。就寝時にご自身の歯を噛み割っておいでになる患者様は少なくありません。 特に、就寝時には歯根膜由来の反射が低下しているので、力のコントロールができません。日中(意識のあるときには)歯根膜由来の反射がブレーキとして働きますが、夜間はアクセルしかない自動車のような状態になります。日中の噛み締めの8倍ほどの力で噛み続けるという報告があります。
このような状態で口腔内、外に障害が生じる場合に当院では治療の対象と考えています。 薬物による治療を得意としておりますし、各種マウスピースの使用など様々な方法がございます。ご相談ください。


歯科セカンドオピニオン

Second pinion

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当院初診の患者様の多くは、「なんの説明もされないで削られた」「あと何回の治療で終わるのか教えてくれない」「聞いても答えてくれない」「一体何をされているのかわからない」といった悩みを相談できない状態です。治療方針に悩んだり、治療をしてくれる医師や病院を探し求めて転々とする「歯科被害者」「歯科医療難民」のような患者様がたが多くいらっしゃいます。当院ではこのような患者様方の、セカンドオピニオンや歯科医療相談を積極的にお受けします。

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  • 診療は完全予約制で行います。
  • 初診の患者様は、まずネットで予約をお取りください。
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  • 夜間、休日診療もご相談に応じます。

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