噛み締め、歯ぎしり専門外来

「噛み締め、歯ぎしり専門外来」
歯根破折の直接の原因として多い、就寝中の噛み締め、歯ぎしり(睡眠時ブラキシズムと呼ばれています)に対する治療をいたします。

 寝ている間に噛み締めている、日中も歯と歯が接触しているなどの症状が見られる患者さんには、
   首こり、肩こり
   インレー、アンレーの頻回の脱落
   そして歯根破折がよく見られます。
 問題はとくに就寝中の「噛み締め」をご自身で「コントロール」できないことにあります。
 一般的にはマウスピースによる治療、暗示療法、極端な例では全部の歯にクラウンをかぶせて噛み合わせを変えるなどの対処療法ががとられています。
  
「当院の噛み締め、歯ぎしりに対する考え方」

噛みしめ、食いしばし、歯ぎしりなどの医学的な解釈は未だ定まっていません。ジストニアのような持続性のある筋の緊張異常とは考えられていません。ただ、日中の噛み締めは「癖;くせ」であろうと言われています。これに対し、就寝中の噛み締めの原因の一つは「日常のストレス」といわれ、ストレス発散のために身体が行う防御機構ではないかと考えられています。さらに睡眠中の唾液分泌を促進し唾液の口腔内拡散、湿潤により口渇や胃酸逆流に対する防御機構を行っているとも考えられています。*)したがって、これらは「辞めさせる」必要はない症状です。ただし、「ご自身の意思でコントロールできない噛みしめ、歯ぎしりで口腔内に障害が出る」場合に治療の対象とします。                                                  *);Lavigne,G.J.,Manzini,C.,Kato,T.:Sleep bruxism.In:Principles and Practice of Sleep Medicine 4th eds,edited by Kryger MH,Roth T,Dement C,WB Saunders,Philadelphia,2005,946-959

 
  当院の治療は噛み締めや、歯ぎしりを起こす筋肉の力のコントロールを行うことで、口腔内の障害のレベルを下げることを目的とします
  これらを専門に行っているのが「噛み締め、歯ぎしり」専門外来です。
  当院では薬剤による治療を得意としています。
    
   1.  漢方薬:当院で、処方している「漢方薬」は、夜の噛み締めが和らぐ効果があります。
    体質に合わない場合は、さらに別の種類の漢方薬を処方いたします。心身をリラックスさせる効果を期待して処    方します。粉末の漢方薬が苦手な場合には錠剤、液剤もご用意しております。ご自身の生活パターンにあった薬剤を処方いたします。
   
  2.筋弛緩系薬剤筋肉を緩めて、寝ている間の緊張を取ります。筋弛緩系の睡眠薬や、抗うつ剤などが考えられます。ただし、日中はお飲みになれないこともありますし、長期の服用はお勧めできません。あくまでもお辛い場合の緊急薬と思ってください。
 

 3. ボツリヌス製剤:現在最も効果のある薬剤が、ボツリヌス製剤ボツリヌストキシン(例えばボトックス)による治療です。ボツリヌス製剤を「噛み合わせに関係する筋肉」に注射する事で、通常の8倍以上と言われている強い噛みしめ力が弱くります。ボツリヌス製剤は筋肉と神経の結合部に作用し、神経から筋肉への命令伝達を阻害することで 異常な筋の緊張を弱めることによって効果を発揮します。局所的に筋肉の動きを弱めることで、筋の過緊張強い噛みしめ抑制し、様々な口腔内の障害予防します通常の食事には影響ありません。基本的な生活に何ら影響を与える事のない根本的で、究極的な解決方法の一つと考えています。当院では主として咬筋へのボツリヌス製剤の注射で噛み締め、歯ぎしりの治療を行っております。

これらの薬剤を使用しても、噛み締め、歯ぎしりがなくなるわけではありません。「噛み締めをしても、ご自身のお口の中に害が及ばない」レベルにまで、筋肉の過緊張を和らげる効果が期待できます。通常は3、4ヶ月間効果が持続しますし、一度の注射で長期の効果を実感する方が多くいらっしゃいます。また最初の一年で何回かの注射をすればさらに効果が実感できる方が多いようです。

「ボツリヌス製剤注射後にどのような変化が現れるか?」  

咬筋に対してボツリヌス製剤を注射することで最大咬合力のコントロールが可能であることが確かめられております。文献によっては左右咬筋、前歯部で約半分にまで咬合力がコントロールできたことを報告しています。(Measurement of occlusal forces in the therapy of functional disorders  with the use of Botulinum Toxin Type A. J.Physiology and Pharmacology 2009,60,Suppl 8,113-116, Pihut M, Wisniewska G, Majewski P, Gronkiewicz K, Majewski S.

当院では、「ご自身の意思によってコントロールできない、噛み締め、歯ぎしりが口腔内外に害を及ぼさない」範囲にまで低下することを目標としております。上記論文にもありますように、従来の半分にまでコントロールできれば、従来のような害は及ばないと考えております。

                      

 

 

 

 

  

 


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